ここでは経営に関するQ&Aをお伝えいたします。
ここでは、概略を説明させて頂いております。詳しくはレイアンドカンパニーまで問合せ下さい。
■開業して5年目になりますが、患者数が伸び悩んでいます。
お問合せの先生に、お話を良く聞きましたら、広告をほとんど打っておられない状況でした。広告を打っても反応が無く、また症状説明等を重視すると、保健所からの指導が入り、あまり広告を積極的にやる気がないとの事でした。しかし、定期的に広告を打たれている先生は、実際に月の新患数も安定しており、広告を打ち続け、約1年前後で徐々に効果が出始めたとの事でした。
また、広告の内容も治療院内部の写真や、治療風景、また解り易い地図を作成し、全面に打ち出したもので、外から見えない部分の情報を与え患者様に安心して頂く事が重要です。広告費用は、売上の何%を広告費と決めて予算化します。
  
■患者様からの要望もあり顔やせ、O脚矯正を本格的に始めようと思いますが?
案外と知られていませんが、地域の消費者相談所に寄せられるクレームは、治療院が行なう美容や痩身関係が最近徐々に増加しています。要約すると、効果が無いのに継続的指導を受け、日常生活の改善指導が中心との事です。最近、テレビ等で紹介されて、施術希望の患者様が多いのも確かです。
しかし、全面広告等で公示した場合、もし結果が出ない場合クレームになります。
確実な結果が要求され分、副作用的要素も考慮に入れる必要があり、また美を意識される女性が対象ですので慎重な対応が必要と思います。また、その他のクレームも想定されますので、女性スタッフの常駐や、設備面の充実も要求されます。消費者センターのクレーム量を考えますと、あまり良好に結果が推移していないのかも知れません。
出来れば、既存の患者様で希望者のみに限定されて行なわれてはと思います。
  
■保険請求の環境が厳しく、実費治療を併設する場合の注意点は?
何点か注意点を解説しますと。
@保険診療と実費施術は同一場所で行なわない。
A同一場所での営業となる場合、施術時間を分ける。
B同一場所での営業となる場合、受付、支払い窓口を分ける。
C理想的には、別の場所で行なう。
D治療パターンを明確に区分する。
E慰安的な要素も治療パターンに組み込む。
F対象となる症例・テーマを明確に打ち出し専門化を強調する。
G会員制で行ない、保険診療と区分化させる。
H治療後のゆとりの時間を提供する工夫をする。
I装飾品、白衣等も変えて対応する。
  
・・等の注意点が上げられますが、一番重要なのは、治療パターンの確立です。
その地域で要求されるニーズに応じたものにしなくてはいけません。併設での対応ではなく、新しい事業として認識し、競争が激化する業界ですので、事業計画の作成から始めなくてはいけないと感じます。
    
■最近、どのような治療パターンが好調市場に増加していますか?
先生方もご存知のように、治療の一環として女性をターゲットにした施術が目立ちます。「エステ感覚」「痩身」等を売りに開業されるケースが増加しています。女性スタッフのみで構成されたもので治療院の雰囲気もコンセプトも統一されたもので、エステ+治療の構成です。
 
良い点として
女性の要求に答えたもので、今後も伸びる可能性があります。
 
問題点として
「エステには及ばず」、「治療にも及ばず」で中途半端な技術が目立ちます。この為、結果が双方に得られずに「患者離れ」が当初より起こりがちです。
専門的対応が出来ずに、「納得度」を得られないケースが目立ちます。
施術パターンの構成、流れが不充分な為、施術時間オーバーで採算面での問題も発生しています。設備が不充分での「オイル」の導入で、患者様から「施術後」の不満が直接伝達なしで、離れられるケースも目立っています。かなり、慎重な「治療パターン」の組み立てが求められます。
しかし、今後の有力な市場で有る事は確かです。
 
 
 
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