ここでは会計業務Q&Aをお伝えいたします。
ここでは、概略を説明させて頂いております。詳しくはレイアンドカンパニーまで問合せ下さい。
■経理があまり得意でなく、何から準備すれば良いかわからない?
治療院の会計業務はあまり複雑でなく、大変し易い環境にあります。
しかし、最初は帳簿から準備しなくてはいけませんので面倒な作業となります。
まず、税務署に開業届出書を受け取る時に申告の仕方やその他の資料をもらう事から始めます。
その次に、仮称「やさしい青色申告の仕方」等の自分が見やすい書籍を購入します。
一度目を通して、用語の内容を確認して下さい。

安く済ますにはご自分で把握し行なう事ですが、税法は常に変わりますので、将来さらに事業の拡大を計画される場合は税理士と顧問契約される事をお勧めします。また、申告前になりますと税務署の相談窓口が開設されますので利用されても結構です。かなり手間を取られますので治療に集中したい場合は専門家に任しても良いと思います。

予算が無くご自分で処理をお考えの場合は「日計・月計表・年計表」で管理できる
簡易的なフォーマットをご準備しております。お気軽に当社までお申し付け下さい。
  
■自分で会計を行なう場合は?
当社で準備しておりますフォーマットでの手順は・・・
@受付表の記入
患者様がご来院の際に一枚毎に記入します。施術内容・天候等も記載します。
 
A日計表:受付表を1日分集計します。
内容はその日の売上・部位別集計・仕入れ・経費の集計を行ないます。
 
B月計表:日計表を1ヶ月分集計します。
内容は、上記日計表の項目を月で集計します。
 
C年計表:月計表を1年間集計します。
内容は、上記月計表の1年(12ヶ月集計)です。この内容が直接申告書の記載内容と一致していますので、申告書に転記すれば完成です。
 
毎日丹念に行なえば、3月15日の申告は余裕をもって行なえます。
会計業務は毎日の蓄積ですので業務終了後に必ず行なう事が重要です。
 
上記表と簡単な記載説明書をご用意しております。当社までお気軽にお問合せ下さい。
 
申告年度の税法の改定等があります。その点を申告前に税務署窓口で確認してください。また記載方法が間違っていないかを確認して下さい。
「減価償却」は、大変厄介な作業です。購入した物品の耐用年数や、経費計上できるか?または、減価償却すべきか、物品毎の判断が必要です。
新規開業の場合、内装費用は細かな区分分けが必要です。専門家に尋ねる事が必要です。税務署の窓口でも回答してくれますので利用される事をお勧めします。 
■一般的な経費の種類を教えて下さい?
一般的な項目と具体例をご紹介します。
「給与賃金」:給与、賃金、退職金(退職金の別項目を設けても良い)、
         食事の現物支給分(1/2までは福利厚生費にて経費計上も可能)
「外注工賃」:修理加工や外部注文の支払い加工賃等
「繰延資産の償却費」:開業費、試験研究費、開発費、共同施設負担金or賃貸権利金の償却費
「減価償却費」:建物、機械、船舶、車両、器具、備品の償却費
「貸倒金」:売掛・貸し付け金の貸倒損失
「地代家賃」:敷地地代、建物賃料(土地の権利金は必要経費に不可。物権利金は繰延資産償却)
「利子割引料」:借入れ金の利子、受取手形の割引料
「固定資産の損失」:施設の取り壊し、災害での滅失
「租税公課」:各種税金、印紙税、商工会や協同組合の会費(延滞税、加算税、反則金は必要経費外)
「荷造運賃」:包装材料、荷造り賃金、運賃
「水道光熱費」:水道料、電気料、ガス、プロパン、灯油の代金
「旅費交通費」:交通基間の利用料、宿泊費
「通信費」:電話料、切手代、電報代、インターネットでのプロバイダー契約等
「広告宣伝費」:各種媒体への広告料、チラシ代、折り込み費用、マッチ、カレンダー、手ぬぐい等
           ショーウインドーの陳列装飾費用
「接待交際費」:取引先、顧客への接待費用、お中元お歳暮の費用
「損害保険料」:火災保険、自動車保険、賠償責任保険等
「修繕費」:修理費用(店舗等の大掛かりな費用は減価償却の対象となる場合があるので注意)
「消耗品」:耐用年数が1年以下の消耗備品、帳簿、文具、ガソリン等(事務用品費として区分も可) 
「福利厚生費」:@従業員の慰安、医療、衛生、保健などの費用A健康保健、厚生年金、雇用保健の
           事業主負担分
「雑費」:上記他の費用に含まれない経費
  
※自宅と事業所が同一の場合は、厳密なあん分計算が必要で、根拠となる計算式が必要です。
※上記項目以外に良く使用する経費は別項目で管理してもかまいません。
  
■市販の会計ソフトを使用したら簡単に処理ができるのでは?
●会計処理全体を理解されている場合は活用出来ると思います。しかし、まったく経験が無いと、画面以外に複雑にリンクしており混乱してしまう事が予想されます。
  
●システムを可動させるまでの入力処理が必要です。全体像が確定している場合は良いのですが、構築段階では大変な作業になります。
  
●振替処理が理解出来ていないと、使用は難しい物になります。
  
数年間は、手書きで会計処理をされてからの導入をお勧めします。
■会計業務に必要な、よく金融機関で使用する用語
国税、地方税
国税:所得税や法人税などがあります。
地方税:市民税や固定資産税などがあります。
  
残高照合
金融機関に預金や貸し金の残高を合わせる為に行ないます。「残高証明」を発行してもらいます。
  
資格証明
他の人の代理をしたり、会社などの機関を代表するときに、代理する権限や代表する権限がある事を証明する官公署の書面をいいます。(会社の場合商業登記簿に記載されます。)
  
法人
会社は、法律で人格を与えられていて、「法人」と呼びます、人は、法律上は「自然人」となります。
  
登記簿謄本(とうきぼとうほん)
土地、建物、財団等の公簿に基づいた記載事項の写し。
  
届出印
銀行取引の際に使用する印鑑を届け出ます。実印は大切なものですので、常使う印鑑は別にします。
金融機関に届けた届出印は実印と同じ様に大切に保管管理します。
  
■銀行との取引を開始する場合、どのようにすればよいですか?
●今まで個人預金をしていた銀行か、家族が取引を行なっている銀行が良いと思います。
  しかく、テナントとを借りたり、新しく移転先で開業の場合は、最寄の銀行との取引となります。
  この場合、今まで取引のあった銀行や、家族が取引を行なっている銀行の支店か本店がある場合
  は、同じ銀行を使う方が信用性が向上すると思います。
  その場合、取引のある銀行の営業が自宅に訪問している場合は、担当者から紹介を受けると良いで
  しょう。しかし、取引のある銀行が近くに無い場合は、最寄の銀行となります。
  この場合、直接銀行の窓口で口座を開設するより、電話にて、地域担当者に取引を行ないたいので
  訪問して欲しいと依頼する事です。
  この事で、営業担当者が確定して、色々な相談をし易くなります。
  
●口座名義は、個人名のみでなく、○○○治療院様 院長 ○○ ○○ と、店用と個人の現金管理
  を区分します。定期的に売上金を入金し、日々の営業活動がお金の流れとして見える様にします。
  出来れば、売上金は一度入金し、そこから経費を出金する様にします。
  
●公共料金や、口座振替をその通帳にセットする事で、銀行の取引信用度は向上します。
  
●現在住んでいる自宅より、店舗を重んじる場合は、個人名義の通帳を作り、公共料金や年金の振込
  み契約を移します。この事でも信用度の向上になります。出来れば家族の定期預金等も移します。
  一つでも多く取引内容を増やす事がポイントで、分散せずに集中させる事です。
  
■会計業務に手が回らず、税理士に頼もうと思いますが、費用が?
●今後の展開で、業務拡張や法人設立をお考えの場合は絶対に必要です。
  開業当初はなかなか経費も算出出来ず、ご自分や、友人に依頼される場合が多いようですが、実際
  税法の解釈や改訂を常に理解しておくのは無理です。やはり専門家に依頼するのが、業務に集中で
  きます。費用も「商い高」により、税理士に相談すれば、処理の内容で費用を算出してくれます。
  比較的治療院様の場合は、複雑でないので、銀行預金口座で常の現金の入出金を正確に管理して、
  売上伝票の記載、経費の支払いを日々明記すれば事務量も少なく安価で受けてくれると思います。
  
●注意を要するものに、患者様への販売用と治療院で使用する物品が同一である場合、仕入れの段階
  で、正確に区分し、置き場所も変えて保管管理し、売上げた場合は別管理で現金を通帳等に入金し
  て、消耗品との明確な区分を行なう事です。
  
●税理士の作成する申告書には、税理士の印鑑が押されます。この事で、対金融機関へ提出した場合
  にも信用性のある内容として認識されます。
  
●税金額は上昇します。通常人か生活する場合、一人ならいくら、夫婦と子供1人でいくらいるかの
  最低額の目安があります。所得申告も大体の目安があり、それを下回る場合は借り入れが発生しま
  す。常識的範囲の納税は必要経費として毎月貯蓄しておく事が大切です。
  
●納税額により、対金融機関の信用も向上し、不動産購入時や事業拡大時の資金調達が容易になりま
  す。事故等の補償額にも反映します。
 
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